シリーズ:おかしいじゃないか・その2 「NHK」

 最近ニュースと天気予報はインターネット(動画配信)で観るようになった。自分の観たい時刻に観られるから便利だ。また観たくないトピックは飛ばして観られるから、テレビ放送で経験するように、局の編集したトピックを順番に見せられることがないからストレスが溜まらない。
 インターネットのニュース源もどこかの民放テレビ局のものだが、こちら側がニューストピックを選択できることが、テレビ局のカラーを薄め、テレビ局の政治的意図を感じなくて済み、安心してみることができる。
 また、時々外国ニュースも、ロイターやCNNによる動画ニュースでみる。動画ニュースは残念ながら英語のナレーションだから、内容は詳しくはつかめない。それでも大体の雰囲気は伝わってくる。
 例えばイラクで毎日のように起こっている自爆テロの報道も正確に知ることができる。日本のテレビ局はイラク自爆テロ事件をほとんど報道しない。私などは「日本人に危機感をあおらないようとの政府の意向に沿ったもの」との見方をとっているが、その真偽はおくとしても、世界で起きている事件が正確に把握できることはありがたい。
 ところがである。このインターネット動画ニュースをNHKも無料で流しているではないか。これはどうしたことだ。
 NHKがニュース取材をするには取材費、人件費、機材費、と莫大な費用がかかっているはずだ。それらはテレビ聴視料からでている。それをインターネットで無料で流すのは視聴料を払っている人にどう説明するのか。
 更に、最近携帯電話でテレビ放送が受像できる端末が登場した。これが不思議だ。携帯電話会社の説明では、NHKは携帯電話に対しては受信料を請求しないという。説明では家庭の受像装置に対してのみ受信料を請求するというのだ。
 これではNHKは原則もへったくれもない、場あたりの「何か変な協会」だ。
 私は頭に来た。もう我慢がならない。衛星放送だってWOWOW局が採用しているようにスクランブルをかけて、契約者だけ観られるようにするのが筋だろう。何故そうしないのか。「謎は深まるばかりの協会」だ。
 先回、朝日新聞が取り上げたNHKの番組編集段階での自民党への「お伺い事件」もNHKと自民党の癒着構造を露呈した。
 自民党を応援しているかたは問題ないであろうが、そうでないかたが、視聴料をわざわざ払って両者を支援する理由はない。
 そしてついに私はNHKとの視聴契約を切った。もちろん家でNHKは見ない。見ないが何の不便はない。どうしても観たい番組があるときは、携帯電話で見るか、ネットカフェに出かけて観ようと思っているが今までそこまでして見たい番組はない。
 NHKと受信契約を交わしながらの受信料不払いは9月末で130万件に上るという。NHKもたまりかね民事手続きによる支払い督促を始めたがNHKとの受信契約者数も減少しているという。
 今回NHK自身が行ったアンケートでは以下のような視聴者からの声がある。
★体質改善、改革。
スクランブル化の検討。
★公平負担への努力。
★番組充実。
 などが上位だ。 NHKは放送を視聴すれば視聴料金を払わなければならない。当然だ。その意味ではスクランブル放送は当然だ。
 体質改善や番組内容の充実は契約者のみに限られる。契約解除した私はもはや発言の権利がない。
 今の私はNHKと縁が切れ「何ともハッピーな気分」を味わっている。