政府は青色レーザーDVD規格に乗り出せ!//ソニーさん頑張って

2005/3/19(土) 午後 11:18

ご承知のように青色レーザーDVD規格で、現在2種類の方式が提唱されている。1種類はすでに製品化され販売中だ。これらの2種類の規格は、記録方式に大差はなく、単に溝の深さの違いだけだ。深いほう(HD方式)はハイビジョンテレビで約2時間(標準モード)、浅いほうは(ブルーレイ方式)は約数時間の記録時間を持っている。記録容量からいえば溝の浅い方式が圧倒的に有利だ。溝の深いほうは、生産設備が現行の設備の流用が可能でコストが安くなる可能性がある。
そんな程度の違いなら、明日からでも統一協議に入ってもらいたい。1つの統一規格にせよと言っているのではない。各社技術開発の賜物だから、規格は尊重したいし、無理に1つにすることはない。要は消費者にとっては、買った機械が両方の規格が再生できさえすればいいのだ。録画はそのメーカーの規格で録画するのは構わない。
ここで政府のお願いだ。いずれの規格を各メーカーが採用するにしろ、再生に関しては両方の規格の再生を可能にすることを義務付けてほしい。すでにブルーレイ陣営は製品販売に踏み切っている。これ以上遅れると取り返しがつかなくなる。一刻も早く、国内メーカーに通達を出すか、協議に入ってほしい。DVD規格は日本が世界をリードしている。日本がそうすれば世界も跡に続く。
現在日本の各陣営はアメリカの映画産業への規格の売り込みに必死だ。アメリカの映画産業への売り込みに負けたら、敗者となり全てを失うからである。だから相手の値引き要求に応じざるを得ない。ところが再生がコンパーチブル(両立)なら、仮に負けても、再生は可能なのだから撤退する必要はないわけだから、強い立場で交渉に望めるわけだ。再生をコンパーチブルにするだけで、物凄い経済的ロスを防ぐことができる。頼むぞ!!小泉!!


ソニーさん、頑張って!
2005/3/16(水) 午後 10:30

松下とソニーの争いは日本の電子機器メーカーの誇りだった。ソニーがパイオニア的商品を開発して、松下が後を追って大量販売を仕掛ける。両者の競い合いは互いにプラスに働き、日本の電子工業を牽引してきた。
かって、いわゆる「録画原の戦い」で、ベータ方式にこだわったソニーが、録画テープ分野で惨敗した。このときの反省は生かされることがなく、ソニーに敗戦のトラウマを残したようだ。その後のDVD規格でもRW陣営とRAM陣営が真っ二つにわれ現在に至っている。そして青色レーザーDVDでも同じパターンを踏もうとしている。
何とかしてほしい希望はあるにしても、規格分立は、技術切磋のシンボルでもあるから、決して悪いことではない。ソニーにとって最悪なのはソフトウエアーへの比重を強めたことだ。ハードとソフトウエアーの二股は、今回はマイナスに働いたようだ。その代表がウオークマンだ。
今、アイポッドが世界を席巻しているが、あの程度のハードウエアーは日本の技術からして簡単だ。朝飯前である。現在市販されているソニーの製品でも似たものがある。問題はアイポッドがPCを介して音楽のダウンロードを容易にしている点だ。
しかし日本では、レコード業界の閉鎖性から、ダウンロードに消極的なのだ。安い料金でダウンロードされたらCDが売れなくなり、儲けが減ると考えているのだ。レコード産業を所有するソニーは、ダウンロードに消極的にならざるを得ない。ソフトウエアーがハードウエアー産業の足を引っ張ったのだ。
またソニーのトップの経営者もソフトウエアー系が増え、逆に技術系経営者が減っている。こうなると悪循環が起こり、経営不振となる。
外人経営者の参加もマイナスだ。外人経営者はゴーン氏のように、企業の効率を高める経営には効果がある。しかし技術開発では駄目だ。断言する。私の持っている携帯電話はボーダホンだが、ここも外人経営者になって、惨たんたる有様だ。
それにつけても日本のCDの値段の高いこと。よく暴動が起こらないものだと感心する。さらに日本のレコード業界の閉鎖性には目を覆いたくなる。諸悪の根源はレコードの再販制にある。CDは高いは、ダウンロードはしないは、旧体質だし、いいとこなしだ! 
結局レコードの再販制は、レコード会社と、レコード小売店の利益確保のためなのだ。消費者の利益なぞ眼中に全くないのだ。
さてソニーだが、出井社長の退陣は当然だが、新経営陣に外人色が強いのは気がかりだ。外人は何かと利益率のみを求める。将来の展望なんて眼中にないのだ。利益は結果論である。今ソニーに求められているのは、徹底して物造りにこだわる姿勢だ! 
何年か前までは、家庭の中で必ずソニー製品があったものだが、我が家の電気製品を今見回してもソニーがない! 薄型テレビで遅れをとり、オーディオ製品でも見るものがなく、デジタルカメラでずっこけ、パソコンでもシェアーは下位だ。昔のソニーの経営者なら、液晶でサムソンと提携するなんてことは間違ってもなかった。提携話には目もくれず、その足で研究室に入り開発に取り組んだであろう。嘆かわしい限りである。