日航に業務改善命令!

えっ! あの日航に? と思われるかたが多いことでしょう 。
3年前私は韓国へ観光旅行に行きました。日本の空港からソウル迄、就航している航空会社は、大韓航空日航がありました。大韓航空といえば安さが売りで有名です。当然競合する日航も高い運賃設定は出来ません。私は出発時間の関係で日航を使いました。
そして機内に乗り込んでびっくりしました。それまで日航といえばサービスの高さが売りだったのです。過剰とも言えるサービスはリッチな気分にもさせてくれました。ところが、乗り込んで目にした光景はその既成概念を打ち砕くものでした。スチュワーデスはバスガイドかスーパーのレジ係の女性のように、ごく普通の身なりでした。食事サービスもなく、まるで通勤バスに乗っているようでした。このことは運賃が競争の波に飲み込まれると、サービスや乗組員の給料、安全性を下げざるを得なくなることを表しています。だから航行の安全性を高めるためには、低コスト体制での安全システムを新しく作る必要が生じるのです。ところが日航は低コスト状況がどんどん進んでいるのにもかかわらず、安全システムは高コスト時代の安全システムのまま。それを手直しでごまかそうとするからミスがボロボロ出てくるのだ。
結論として日航に提言するとしたら、マニュアルの改訂に労力を費やすのをやめて、大韓航空の安全システムをそのまま導入すればよいわけだ。しかしマニュアルだけ真似ても、働く人の意識までは変わらない。日産の例でも分かる通り、トップがそのままでは内部変革は難しい。だったら韓国から、ぺ・コーン氏を呼ぶしかないか。おっといけない、滑ったようだ。