青色レーザーDVD規格統一

私は05/3/19(土)のここの日記で規格統一を願う記事を書いた。規格統一は社会の要請だ。今回の統一の動きを歓迎したい。3月19日の記事の大略を再掲すれば。

ご承知のように青色レーザーDVD規格で、現在2種類の方式が提唱されている。1種類はすでに製品化され販売中だ。これらの2種類の規格は、記録方式に大差はなく、単に溝の深さの違いだけだ。深いほう(HD方式)はハイビジョンテレビで約2時間(標準モード)、浅いほうは(ブルーレイ方式)は約数時間の記録時間を持っている。記録容量からいえば溝の浅い方式が圧倒的に有利だ。溝の深いほうは、生産設備が現行の設備の流用が可能でコストが安くなる可能性がある。
そんな程度の違いなら、明日からでも統一協議に入ってもらいたい。1つの統一規格にせよと言っているのではない。各社技術開発の賜物だから、規格は尊重したいし、無理に1つにすることはない。要は消費者にとっては、買った機械が両方の規格が再生できさえすればいいのだ。録画はそのメーカーの規格で録画するのは構わない。以下省略


さて4月21日に両陣営の協議入りが決定した。
ここで今後の統一の結果の予想をしてみたい。決着の方法が3つある。
1:両方の規格を採用する。ただしメーカーは再生に当たっては両方の方式を再生可能とする。(現行のDVDのRAM方式とRW方式の並立に似ている)。
2:BD(ソニー提唱)方式に一本化する。
3:両方式の折衷案で30GB程度の記録容量で両者歩み寄る。
考えられる案だ。このどれかに決定される。
私の提案は、1か2だが3も捨てがたい。ソニー東芝の間の30GB、録画時間でハイビジョン3時間録画で合意してくれれば使用上は問題ない。理由は今までの映画では3時間であればほとんどの映画が標準モードで入る。ソニーが47GB、東芝が19GBだからいい線だ。また強度も問題ない。
いずれにしても日本の統一規格が世界の統一規格となるだけに喜ばしい。これでハイビジョンテレビ録画が一気に進む。またレンタルビデオも徐々に青色DVD化が進むだろう。
また製作面では映画形態が大きく変化する。従来35ミリ幅のフィルム撮影が主流であったのが、これからはビデオ撮影が主流となるであろう。アニメーションの分野においてもフィルムの使用がなくなり、そのぶんコストの削減が可能になる。
今回はソニー東芝の対立だったから和解が成立したが、もしソニーと松下だったら……と想像するとぞっとする。
今にすれば統一を求める世論の後押しにより話しが進んだことを思うと、規格問題でも世論の盛り上げが大切だと思います。