中国デモ事件で日本に与えたヒント

先回の中国デモ事件については、この日記の4月19日付け日記で書きましたが、その後の推移は収まる方向で進んでいて、ほっとしています。
さて今回の中国デモ事件で、私なりに「収穫」があったので是非読んで頂き、賛同していただけたら幸いです。

私の主張は「中国人民と、問題事項に限って、連携を持っていきたい」です。

問題提起の発想原点は、中国が日本に対して、強力な発言力があることが証明された。だったら、日本の顕在、潜在する問題で、中国世論を借りて、よくなる方向で解決していくことが可能だと思う。
日本に顕在・潜在する諸問題とは第一に靖国神社問題だ。中国は今回のデモ事件の決着に当たって、小泉首相靖国神社参拝をしないことを条件にした。小泉首相もその提案を呑み、先回の春の大祭で閣僚と首相の参拝を見送った。
だったら私は中国にお願いしたい。閣僚と首相の参拝反対もいいが、「無宗教化した戦没者慰霊所の設置」を日本に求めてくれたほうが、よほど私は嬉しい。でひ日本に要求してほしい。
いうまでもなく靖国神社に参拝するのは宗教の自由があるから、何人も自由だ。しかし政府の関係者が参拝するのは特定宗教の奨励の感がする。無宗教化した戦没者慰霊所を造ってそこに参拝したほうがいい。

小泉首相の人気は衰えていない。それは大筋において国民の意思にそむいていないからである。ただ首相の国粋思想には首をかしげる人は多い。イラクへの自衛隊派遣とかである。しかし大筋で支持しているから、国粋的思想に対しては、反対はするが大きなうねりとはならない。

この国粋的思想については中国、韓国が最も神経を尖らす問題だ。だったらこの点に限って連携をくむことが可能だ。

本来、この点は日本の国内問題だ。国内問題は国会で解決するのが本筋だ。しかし、1930年代、日本が侵略行動をとっていたとき、それを国内問題だといって、だれか是正しようとすることができたであろうか。結果として日本を無茶苦茶にしたではないか。だったらルールにのっとった方法で、国際連携して過去の忌まわしい道に進まないよう行動をとることは正しい。

今回の中国デモは暴力を伴った行動で非難されるべきだ。また中国は今まで中国に進出した日系企業に対して、非暴力ではあるが随分ひどい行動をとった過去がある。それも困る。中国は統制経済国家だが、何とか、非暴力、非あくどい方法で日本にアプローチしてほしい。

まとめとして再度主張するなら、日本の諸問題で、特に外国と連携して問題解決にあたれるなら、その方法を非暴力を前提として、国際連携して問題解決に当たる運動を進めたい。