ブログ時代をどう見る?

IT時代の変化は激しい。極端にいうと一夜で状況が変わってしまう。特に変化の大きいのはホームページからブログページへの変化だ。その変革の旗手が青木さやかとは以外であった。
火付け役は大手のヤフーだ。大手にもかかわらずブログの分野では、その使いにくさもあって伸び悩んでいた。このままではヤフーの名が廃るとばかりに、フジテレビに企画番組を持ち込んだ。番組キャラに毒舌でならす青木さやかを選んだ。その番組「ブログタイプ…」が、番組の受けはともかくブログの世界でブレークしてしまった。
青木さやかさんのブログページが60万ヒットとなった。彼女のブログページはヤフーのID取得を必要とするから、一気に数十万のID加入者を得てしまった。
反対にID流出を食い止めるのに必死なのがライブドアであるが、これには触れないとしよう。
話が変わるがずっと以前に発明ブームが起こった。この火付け役は、私的な発明の協会であった。日本テレビに発明番組を持ち込み、ダウンタウンの司会があたってブレークし、ブームをおこした。
今回のブログブームもそれに似ている。発明の場合、興味を持つ人は限られていたが、インターネットをやっている人口は凄い数だから、これが本当のブームになったら凄いことになる。他の大手のブログサイトが似たようなテレビ番組を各社に持ち込んだら、ある種のテレビジャックが起こってしまう。
ブログブームの影の主役は技術革新だ。技術革新のおかげで、ページに収容する容量が飛躍的に増加し、無料の利用料で無限に近い記憶容量を利用者に提供できるようになった。さらに動画配信までもが無料で利用できるようになった。
さてここでこの事態をテレビ局側から考えてみよう。テレビ局は番組のスポンサーが、ヤフーであろうがどこであろうがスポンサーになってくれればありがたい。しかしブログサイトが隆盛になるということは、広告費がテレビ局からブログサイトに移るということだ。
早い話が蛸が自分の足を食べているようなものだ。蛸のはっちゃん、はっチャンネルのフジテレビ? おっとギャグはこの際おいといて。
フジテレビの「ブログタイプ…」が火付け役になって、これから同種の番組は一気に増加するであろう。新しいトレンドだから放置するわけに行かないのだ。しかし将来、テレビ局にとって収益に影響がでる事態になったら、ブログ紹介番組は減るであろう。いや仮に減ったとしても、そのときはもうテレビ局の手は借りなくても、ブログサイトの力だけで勢力は拡大していくだろう。
一旦火がついてしまえば、あとは一気に野火のように広がるであろう。最近、動画の配信サイトも開設された。今まで、特だねビデオを撮影した個人は、そのビデオをテレビ局へ持ち込み、テレビ局が放送するのが手順だった。それが、これからは特だねを知った個人が、自分でその特だね動画を配信するようになるのだ。
そういったことを含め、いま大きなITのうねりのようなものが起きている。今まで、インターネットの広告収入は、新聞のそれを奪う形で進んできた。これからはテレビの巨額な広告費に手を突っ込もうとしている。
これらのうねりが、新たな投資家を誘い入れ、技術進歩とソフトのアイディアが旺盛になって、一気にインターネットの隆盛社会到来となる。5年もあれば充分である。
そのキーワードは、発明ブームのときもそうであったが、「アイディア」だ。