DVD規格統一の結論を急げ

ご存知のようにソニー陣営と東芝陣営の統一交渉が暗礁に乗り上げている。私の結論を述べよう。企業同士の交渉なんて期待する方がおかしい。ここまで来たら政府が乗り出す以外に手はない。
行政指導で、一般家庭用青色レーザー方式の録画再生機を生産する場合は、両規格の再生機能の搭載を義務づけよ。

ここの段階にきて両者(ソニー陣営と東芝陣営)の規格統一は不可能の様相だ。また両者が主張するように、規格統一は両者の特質を損なうことになる、との言い分は正しい。

そうだとしたら残された選択は1つしかない。録画機能はどの規格を採用するのは構わないが、再生機能だけは両方の規格の再生ができるように義務つけるほかは無い。再生だけでも両規格の再生ができれば消費者の不便は解決される。

私の予想だが、映画産業は東芝方式の採用が有力だ。理由はハイビジョン映画を録画するには東芝方式の容量でほぼ満足する。逆にソニー方式だと、容量があまってしまって不経済だ。またソニー方式の場合だと、カセット方式のためコストがかさむし扱う手軽さに少々面倒さがあるからだ。

また青色レーザーDVD録画機を買う場合、できたら旧規格のDVDも再生できると便利だ。この場合、東芝方式の方が便利だ。可能性として1つのスロットで新旧のDVDの録再が可能だ。ソニー陣営の機械で旧DVDを再生するようにするためには2スロットにする必要がある。カセット方式の欠点からだ。
そして政府が行政指導をする場合、指導期間は5年程度の限定で充分だ。5年もたてばどちらの陣営の規格が主導権を握るかは大勢が決まっているだろうから。

また行政指導で両規格の再生搭載を義務付ければ、本気になって両者は都合のいいように両者は話し合うと思う。

両陣営にとって不満があろうが、消費者のためにはこの案を呑むしかない。

参考資料「両者の特失」

ご承知のように青色レーザーDVD規格で、現在2種類の方式が提唱されている。1種類はすでに製品化され販売中だ。これらの2種類の規格は、記録方式に大差はなく、単に溝の深さの違いだけだ。
深いほう(HD方式)は東芝陣営が主導する方式で、ハイビジョンテレビで約2時間(標準モード19GB)の録画時間を持つ。最近では3層式も開発され5割ほど記録容量が増える。生産設備が現行の設備の流用が可能でコスト面での有利さがある。
浅いほうは(ブルーレイ方式)はソニー陣営の主導する方式。約数時間の記録時間(47GB)を持っている。記録容量からいえば溝の浅い方式が圧倒的に有利だ。しかしカセット方式であるため現行のDVDとの互換性は全く無く、コストアップは明きらか。