クールビズ

服装について政府がまた何やら言い出した。サマータイム制もそうだが政府が音頭をとって、国民に提唱するときは何か裏がある。
今回のクールビズもそうだ。新繊維業界、アパレル業界などのバックアップに間違いない。
もし本当に二酸化炭素排出削減が主目的なら、トータルなエネルギー削減を主張するのが筋だ。事務所でのエアコン運転規制(設定温度)を何故言わないのか。おかしいではないか。
繊維業界への、何かの見返りのためのポーズだから、一ヶ月もしたら、クールビズの言葉さえ忘れ去られることだろう。
クールビズで、言ってる事で分からないのは、上着を着ないのはいい。半袖シャツにするのはいい。しかしノーネクタイが分からない。ネクタイをするしないかは、省エネルギーと関係ないだろう。
国会審議の初日をテレビ中継で見ていた。政府側は全員ノーネクタイのワイシャツ姿だった。
あれって、ちょっとまずいんじゃない。ちゃんとしたノーネクタイ用にデサインされた色付きのシャツなら見られるんだけど…。皆さん着ているのは白のカラーネックのワイシャツだから、ただのだらし無いオッサンになってしまった。
二日目の中継では竹中大臣は、さすがシャツ姿では様にならないと、スーツを着てきた。
だったら今までと何も変わらないじゃないか。単にネクタイをするかしないかの違いだけだ。省エネルギーとは関係ない話だ。
ネクタイにスーツ姿は「企業戦士」のユニフォームだ。センスの善し悪しに関係なく一定の「みてくれ」を保証してくれる。しかしユニフォームを脱ぎシャツ姿になると、センスのいい一部の人はそこそこに着こなす。しかしファッションと無縁のお父さんは、人生に疲れきったヨレヨレ姿を披露するはめになる。これってヤバイんじゃない。
ほんとに政府の人に言いたい。頼むから余計な口だしはしないでくれ。