遂にライバル登場!

 日本のテレビ界に、テレビ誕生以来始めてのライバルが登場した。記念すべき2005年である。日本のテレビ界は一貫して成長を続けてきた。総務省の電波管理に守られて我が世の春を歌い続けてきた。莫大な広告収入を得て、それなりの貢献もしてきた。しかし本質的には、大手新聞社の系列テレビ局の利益独占の構造は、特定メディアに特権を与える構造が継続している。
 今まで、ニュースなどの映像配信は多くのプロバイダーが流している。しかしその内容は貧弱で、また画質の点から言っても満足できるものではなかった。
 ここにきてユーセン社が高画質の画像配信を始めた。(http://www.gyao.jp/)。画像配信の受信は至って簡単な登録をするだけで画像配信を提供をうけることができる。登録者数は既に100万件を越えた模様だ。
 コンテンツの内容は現在のところ、男性対象の色が濃い。しかしいずれ男女を対象としたコンテンツが充実されるであろう。
 ギャオの運営はCM収入によっているから、登録者数の増加によって、どんどんスポンサーが増加する構造だ。いずれ登録者数は1千万をこえるであろう。またユーセン社のあとに続くサイトがどんどん登場するであろう。テレビ放送のようにチャンネルによる制限がないから、その数は一気に既存のテレビキー局の数を上回るであろう。
 先般、ライブドア堀江社長)が、ニッポン放送の買収騒動が耳に新しい。しかし当初から私の予想どうり、金儲けの一発屋の奇行がばれてしまった。堀江社長は日本のメディアの展望など全く描いていなかったのである。
 現在、広告収入でみるとインターネットはやっとラジオ局の収入を上回った程度だ。しかし、ユーセンの登場で一気に新聞の収入を上回ることになろう。
 そして数年後には、テレビの広告収入に肩を並べるようになることは容易に推測できる。

 一般の方々はご存知ないであろうが、現在のテレビ局の内情は目を覆うものがある。テレビ朝日を除いた東京キー局は、その政治スタンスは中立性とはほど遠いものがある。また従業員の採用に当たっては、コネが常識化している。手厚い電波行政に守られているから、社員の年収は一般の平均の5から7倍に近いと推測される。一口でいってテレビ局の内情は、悪臭が漂っている。
 嬉しいことに2005年は、彼ら既得権益者にボディーブローを叩き込む、めでたい年になった。日本放送界にとって記念すべき年である。私などあまりの嬉しさから、ワインとケーキで乾杯したほどである。