やっとか、って感じ民主党

 民主党代表に選出された前原氏は、「重要課題であいまいなまま放置しない」と述べた。郵政民営化法案で、自民党の対案を出さないまま中途半端な態度だったことを反省した言葉だ。彼がそのことを実行できるかどうかは、今後の推移を見ることにしたい。
 しかし、私はこのブログで何度この点を述べてきたことか。どうしてそんな基本的なことが、民主党大敗を経験するまで分からないのか。バカ、バカ、バカ! 前原氏だって、先の国会で執行部がとった「あいまいな態度」にたいして、我慢できずに旧執行部に詰め寄った、という話は聞いたことがない。前原氏だって、黙って傍観していたのだから、半分同罪ではないのか。
 しかい今となっては、前原氏が新しい代表になったのだから最低限、命だけは取り留めたと言っていい。菅氏は理論もしっかりし、実績もある立派な議員だ。しかし、前回、辞任間際の「自民党との年金協議のどたばた約束の罪」は大きかった。あの約束のためどれほど民主党がマイナスをこうむったことか。しかも自民党との約束を結んだ理由が、「菅氏の後継者に政策上の縛りをかける事だった」との私の推論が正しかったことは、その後の推移が証明している。
 また菅氏は岡田代表での総選挙での参謀を小沢氏や鳩山氏らと努めた。だったら今回の総選挙の責任の一端が菅氏にもあるはずだ。もっとはっきり言えば、国民の中に横路グループへのアレルギーがある。菅氏は横路氏の支援を受けているから、菅氏の代表は疑問が生じていたところだった。
 私は個人的には新民主党に以下の具体的な要望を持っていた。しかし前原氏の代表就任挨拶で、嬉しいことにそれらの点がほぼ網羅されていた。

郵政民営化に関する民主党案を、衆議院自民党が民営化法案を提出するまでに国会に提出すること。先の総選挙中に発表された管直人案でなく、総合法律案を提出すること。
②今後一切、連合の立場だけを優先する立場をとらないこと。
③小泉さんを見習い、今後は政党支持率を常に30%を維持すること。(正確を期するため5社平均値で)。 そして30%を下回ったら党首は交代すること。
④ 常に民意を政策に反映させること。
⑤当面の活動を次回参議院選挙に標準を合わせること。
⑥地方議員は地方独自の世論調査を行い、現職の議員がいる選挙区では、やはり30%以上の支持率を規準とし、継続し30%を割る議員は次回の衆議院参議院選挙では別の候補者をたてること。空白区は下げた規準値を設定すること。
⑦常に世論やマスコミに気を遣うこと。

 今回の総選挙は、民主党に壊滅的打撃を加えた。その基本的原因が民主党にあったことはいがめない。しかし、あれほどまでに自民党が圧勝した遠因には日本のテレビ局の姿勢があった。早い話、自民党をサポートするためのメディア化傾向を強めていたのだ。
 私は、公示日前後に朝日新聞の社説を批判した。明らかに朝日新聞が現政権に擦り寄る姿勢を強めたのだ。ただこれは朝日新聞の方針だから、一読者がとやかく言う問題ではない。編集権は新聞社側にあるのだ。また相対的には、他社に比較しても朝日の姿勢は民主的だ。
 しかし、私は朝日新聞に対して、我慢ならない気持ちを表すため、本日から朝日新聞の購読を止めた。
 朝日新聞しにてこの右傾化傾向だから他社は見るに耐えないことは言うまでもない。今後は既存の新聞社、テレビ局に対抗するため、ブログの特徴を生かし、ささやかながら既存メディアから独立する、新規動画配信メディアを支援したい。